リオデジャネイロ・パラリンピックの視覚障害者柔道日本選手団が14日帰国し、女子柔道で日本勢初の表彰台となる銅メダルを獲得した57キロ級の広瀬順子選手(25)=愛媛県松山市在住、伊藤忠丸紅鉄鋼=らメダリスト4人が千葉県成田市の成田空港で会見した。
 順子選手は、リオ行きが決まってから多数寄せられた応援が良い意味でのプレッシャーになったと振り返り「精いっぱいの力を出せた。自分の中でも壁を破れた試合だった」と晴れやか。男子90キロ級に出場した夫の悠選手(37)=同=と二人三脚で練習してきた日々に触れ「2人で取れたメダル」とはにかんだ。
 リオまで応援に来た父親のうれしそうな表情が印象的だったといい、「記憶にある限り初めて」という父とのツーショット写真を撮影するなど、競技以外でも心に残る大会となった。